8月にはバレエの放送がなかったNHKBSプレミアムシアターですが、9月にはバレエの放送があります。
今回の放送は、小説を原作としたバレエ、シェークスピアの「じゃじゃ馬ならし」とプーシキンの「エヴゲーニイ・オネーギン」の2作品をシュツットガルト・バレエで9月25日に放送します。
シュツットガルト・バレエの作品について
「じゃじゃ馬ならし」はシュツットガルト・バレエ1969年初演の大成功を収めた有名な作品です。
もう一つの作品、「オネーギン」は1965年に初演のバレエ作品シュツットガルト・バレエの看板作品となっていて、物語バレエの傑作です。
シュツットガルト・バレエと聞くと抽象的な作品が多いという印象がありますが、実はオネーギンに代表されるように物語バレエの傑作を生み出しているバレエ団でもあります。
芸術監督ジョンクランコの功績
そして世界的にも知られるようになったのは芸術監督ジョンクランコによる力が大きいと思います。
今回の2作品もジョンクランコによる振付で、を知る上でも大変嬉しい作品だと思います。
ジョンクランコの業績は作品だけではなく、有名な振付家ジョン・ノイマイヤー氏やイジー・キリヤン氏を育てたことでも有名です。
彼らによって、シュツットガルト・バレエはジョンクランコのバレエは現在も受け継がれています。
物語バレエは、舞台装置の魔法、衣装の美しさ、そして音楽の驚きがすべて合体した舞台上でダンサーが踊り、
演技し物語を表現するのを楽しむことに尽きます。
言葉がなくてもバレエの奥行きの深さ、表現の素晴らしさを存分に楽しみ、そして感動することができます。
シュツットガルト・バレエ「じゃじゃ馬ならし」
<演目>
バレエ「じゃじゃ馬ならし」(全2幕)
原作:ウィリアム・シェークスピア
音楽:ドメニコ・スカルラッティ
クルト・ハインツ・シュトルツェ
振付:ジョン・クランコ
【出演】
カタリーナ:エリサ・バデネス
ペトルーチオ:ジェイソン・レイリー
ビアンカ:ヴェロニカ・ヴェルテリヒ
ルーセンシオ:マルティ・フェルナンデス・パイシャ ほか
シュツットガルト・バレエ団
管弦楽:シュツットガルト国立歌劇場管弦楽団
指揮:ウォルフガング・ハインツ
収録:2022年5月13~15日
シュツットガルト国立歌劇場(ドイツ)
シュツットガルト・バレエ「オネーギン」(全3幕)
<演目>
バレエ「オネーギン」(全3幕)
音楽:チャイコフスキー
編曲:クルト・ハインツ・シュトルツェ
振付:ジョン・クランコ
【出演】
オネーギン:フリーデマン・フォーゲル
タチヤーナ:アリシア・アマトリアン
レンスキー:デーヴィッド・ムーア
オリガ:エリサ・バデネス ほか
シュツットガルト・バレエ団
管弦楽:シュツットガルト国立歌劇場管弦楽団
指揮:ジェームズ・タグル ほか
収録:2017年11月3・5日
シュツットガルト国立歌劇場(ドイツ)